「お供えに胡蝶蘭を贈りたいけれど、失礼にならないか不安」
「白以外の色を選んでもいいのか、本数に決まりはあるのか分からない」
胡蝶蘭は、法事・法要、お盆やお彼岸、命日、または日常の仏花などのお供えとして送っても問題ありません。
しかし、マナーを知らないまま送ってしまうと、すこし違和感のある印象になる場合があります。
本記事では、色・本数・相場・立て札の書き方のマナーや、宗教・宗派ごとに気をつけるべきポイントを解説します。
お供えの胡蝶蘭選びで失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
お供えに胡蝶蘭を送るのは問題ない
胡蝶蘭は、お供えとして法事・お盆など仏事に送っても問題ありません。
祝いの花というイメージを持たれることがありますが、白い胡蝶蘭の場合は落ち着いた印象があるため、仏事にも相応しいとされています。
近年は、法事・命日のお供え・会社関係への供花など、さまざまな場面で選ばれるようになりました。
ご存じのように、仏事の案内はがきのデザインにも胡蝶蘭のイラストが使用されているほど浸透しています。
お供えに胡蝶蘭がおすすめな4つの理由

胡蝶蘭がお供えに選ばれる理由は主に4つあります。
- 理由①:花持ちが良く手入れの手間が少ない
- 理由②:花粉・香り・トゲがなく遺族の負担にならない
- 理由③:上品な雰囲気で宗派を問わず使える
- 理由④:花言葉が「冥福を祈る」の意味につながる
理由①:花持ちが良く手入れの手間が少ない
胡蝶蘭は花持ちが良く、環境が合えば鉢花で1か月以上花を楽しめます。
水やりの頻度は、鉢植えであれば10日〜2週間に1回程度です。
切り花のように毎日水を替える必要がなく、お手入れの手間がかかりません。
特に夏場は切り花がすぐに傷んでしまい水換えの手間がかかりますが、鉢花の胡蝶蘭であれば管理の負担が少なく済みます。
理由②:花粉・香り・トゲがなく送り先様の負担にならない、また胡蝶蘭は植込み材料に土を使用していない
胡蝶蘭は花粉が少ないため、衣服や祭壇を汚す心配が少ないです。
また、香りの強い花は避けられる傾向にありますが、胡蝶蘭は香りがないため、線香の香りを妨げないのもポイントです。
他にも、バラのようなトゲのある花は殺生を連想させるとして仏事には向かないとされていますが、その点でも胡蝶蘭は安心して贈れます。
豆知識 : 胡蝶蘭の植え込み材料は水苔や木のチップが使われ土は使われていません。
理由③:上品な雰囲気で宗派を問わず使える
白い胡蝶蘭には、派手すぎない上品で落ち着いた品があります。
それでいて花自体に存在感があるため、故人を偲ぶ静かな場にも馴染みやすいのが特徴です。
また、和風・洋風どちらの祭壇にも合わせやすい強みもあります。
仏教、神道、キリスト教と宗教や宗派が変わっても選びやすいため、「相手の宗派がよく分からない」という場面でも安心して選べます。
理由④:花言葉が「冥福を祈る」の意味につながる
胡蝶蘭を代表する花言葉には「幸福が飛んでくる」というものもあります。
一見、仏事に不適切なように思えますが、「冥土(死後の世界)での幸福」、つまり「ご冥福を祈る」という意味合いにつながると解釈されています。
また、「純粋」「清純」といった花言葉があり、汚れのない気持ちを表すのにも最適です。
お供えの胡蝶蘭の相場

お供えの胡蝶蘭は、送る相手との関係性に応じた金額を選ぶことが大切です。
高価であれば良いというわけではなく、送り先様が受け取りやすい大きさかどうかも併せて考える必要があります。
関係性ごとの相場は、以下のとおりです。
| 送る相手 | 仏事の目安 |
|---|---|
| 家族・親族 | 6000〜20,000円程 |
| 友人・知人 | 6,000〜20000円程 |
| 取引先 | 15,000〜50,000円 |
お供え胡蝶蘭の色の選び方
お供えの胡蝶蘭は、送る時期によって選べる色が変わります。本章では、時期ごとに選ぶ選択肢を紹介します。
- 葬儀直後〜四十九日|基本は白を選ぶ
- 四十九日〜一周忌|淡い色・故人の好きな色も選べる
- 三回忌以降などの年忌法要・命日|より選択肢が増える
- 盆、彼岸、日常のお供え|より選択肢が増える
花色を選ぶ基本は、故人がお花が好きだったか、または親族の気持ち次第です。フォーマルな時や、迷ったときは、白を選びましょう。
色つきの胡蝶蘭は、寂しくなりがちな仏間を明るい雰囲気にする効果もあります。
葬儀直後〜四十九日|基本は白を選ぶ
四十九日までは、白一色の胡蝶蘭を選ぶのが基本マナーです。
赤・ピンク・赤いリップ部分がある紅白の胡蝶蘭はお祝いを連想させるため、避けたほうがよいでしょう。
しかし、故人の好きな色が赤やピンクだった場合は白以外の胡蝶蘭が使われることもあります。
四十九日〜一周忌|淡い色・故人の好きな色も選べる
四十九日の忌明けを過ぎると、白を基調にしつつも、淡い優しい色合いも取り入れてよいとされています。
忌明けを境に「故人を弔う」意味合いから「故人を偲ぶ」意味合いへと変わるため、故人が生前好きだった色を取り入れるのも問題ありません。
ただし、濃い原色や派手な色は避けましょう
もし、地域の慣習やお届け先様の意向が分からず迷った場合は、格式高い「白」を選んでおけば間違いありません。
三回忌以降などの年忌法要・命日|より選択肢が増える
三回忌以降になると、色選びの選択肢が増えます。三回忌は、亡くなってから満2年の節目です。
ご遺族の心を和ませるピンク色や、故人が生前好きだった色の胡蝶蘭を選んでも問題ありません。
お供え胡蝶蘭の本数の選び方
お供え花の本数は、3本立てや5本立ての胡蝶蘭が一般的です。
本章では、送る相手との関係性や飾る場所に応じた、胡蝶蘭の本数の選び方を紹介します。
- コンパクトサイズの3本立て|お盆、彼岸などの日常的なお供え、省スペース向け
- 3本立て|一般的で定番
- 5本立て|お世話になった相手、取引先関係
親しい間柄や、日常的な、お供えには大輪1本立てやミディも選ばれます。
コンパクトサイズ大輪3本立|日常的なお供え、省スペース向け
自宅の仏壇スペースや玄関など置き場所が限られている場合は、コンパクトな大輪胡蝶蘭が選ばれます。
価格が手頃なので、法事や命日といった特別な日だけでなく、お盆、彼岸などの日常の仏花としてもおすすめです。親しい間柄、自宅用の仏花としては、1本立て胡蝶蘭またはミディ胡蝶蘭もおすすめです。
大輪3本立|一般的で定番
3本立ては、お供えの胡蝶蘭として一般的な本数です。
多くの選択肢があるので、幅広い関係性や場面で選びやすいため、親族・友人・取引先など、さまざまなシーンで選ばれています。
本数選びに迷った場合は3本立てを選べば間違いありません。
5本立て|親しかった相手、取引先
5本立ては、故人と関係が深かった相手や、格式を重視したい場面で選ばれます。
重要な取引先などに送る場合にも選ばれる本数です。
ただし、5本立ては大きいため、家庭の仏間では置き場所がないことがあります。
自分と故人・送り先様との関係性に見合った本数を選ぶことが大切です。
お供えの胡蝶蘭のサイズの選び方
胡蝶蘭のサイズは、「大きいサイズの大輪」と「コンパクトサイズの大輪、ミディ(中輪)」に分かれています。
サイズは届け先の環境によって使い分けるのがポイントです。
- ボリュームのある大輪胡蝶蘭|広い仏間のある家庭、法人等の法要会場(寺院・葬儀場・ホテル等)向け広い仏間のある家庭、法人等の
- 大輪胡蝶蘭3本立|最も多く選ばれるカテゴリー。多種のサイズ、価格帯を選択できます
- コンパクトサイズの胡蝶蘭(大輪、ミディ)|お盆、彼岸、命日等の、ちょっとしたお供えに最適。ご家庭での日常のお供えにも。
ボリュームのある大輪胡蝶蘭|法要会場(寺院・葬儀場・ホテル等)向け
お取引先様等の法要会場に送る場合は、大輪の胡蝶蘭が向いています。
大輪の胡蝶蘭は花が一輪ずつ大きく、存在感と格式のある見た目が特徴です。
祭壇脇に並べられる供花として送る場合、他の花に見劣りしない大輪サイズの3本立てや5本立てが向いています。
大輪胡蝶蘭3本立|
送り先様との関係性、また仏間の広さを考慮して大きさを選びましょう。大輪にもコンパクトなサイズからボリュームのあるサイズまで多種選択できます。
仏壇周りへ供えてもらう花としては、送り先様が置き場所に困らないサイズが選ばれています。
自宅宛てに送る場合、見栄えを重視して選ぶより、置き場所を考えて選ぶ方が喜ばれる傾向があります。
コンパクトサイズの胡蝶蘭(大輪、ミディ)
大輪1本立、3本立のコンパクトサイズ、またはミディ胡蝶蘭はお盆、彼岸、命日等の、ちょっとしたお供えに、またご家庭での日常のお供えにも最適です。心のこもったお供えとして、喜ばれるでしょう
お供えの胡蝶蘭は鉢植えで送っても問題ない?
「お供えの花に鉢植えはいいの?」、と考える人がいるかもしれませんが、最近では葬儀にも鉢植胡蝶蘭が使われることも多く、他の仏事にも多く使われることが増えてきました。
本章では、鉢植えがタブーと言われている理由や、近年の考え方について解説します。
- 鉢植えがタブーとされている理由
- 現代では鉢植えを選ぶ人が増えている
- 胡蝶蘭の鉢植えを送るのは全国的に広がっている
鉢植えがタブーとされている理由
鉢植えの胡蝶蘭がタブー視されてきた理由は、大きく2つあります。
- 土や肥料が「不浄」と捉えられるため
- 「根付く=寝付く」を連想させるため病気のお見舞いには鉢植えはタブー、という考えが、関係のない仏事に拡大解釈された
仏教では、鉢植えの土や肥料が「不浄」なものと捉えられ、仏事にふさわしくないとされたことがあります。
その点、胡蝶蘭の植え込み材料は水苔や木のチップが使われ土は使われていません。
現代では鉢植えを選ぶ人が増えている
現代では、鉢植えのタブーを気にする人は少なくなってきています。
ただし、高齢の方や伝統を重んじる家庭では、今も配慮が必要な場合があります。
気になる場合は、お届け先様へ事前に確認するのがいいでしょう。
胡蝶蘭の鉢植えを送るのは全国的に広がっている
お供えに胡蝶蘭の鉢植えを選ぶ動きは、全国的に広がっています。
もともと、東海・九州地方ではもともと胡蝶蘭の鉢花が葬儀で使われることが多くありましたが、全国的には切り花が一般的でした。
しかし、切り花は長く保たせるのが難しいという課題があったため、より花を長くきれいに飾れる鉢植えが選ばれることが増えてきています。
葬儀でお供えした胡蝶蘭が四十九日の法要まで花を保っていられることも、鉢植えの人気が高まっている理由の一つです。
お供えの胡蝶蘭の立て札の書き方
お供えの胡蝶蘭には、立て札を添えるのが一般的です。ただし日常的なお供えには必要ありません
立て札の表書きは「供」または「御供」が、一般的です。
故人の名前は入れず、送り主の名前のみを記載します。
送り主の書き方は、個人か法人か、連名かによって変わります。
| 贈り主の形式 | 記載例 |
|---|---|
| 個人名のみ | 山田太郎 |
| 連名 | 花田太郎 花子 |
| 社名のみ | 株式会社花田 |
| 社名+個人名 | 株式会社花田 花田太郎 |
| 社名+役職+個人名 | 株式会社花田 代表取締役社長 花田太郎 |
| 団体名 | 株式会社花田 総務部一同 |
ご自身の立場に合わせて、上記の例から適した書き方を選びましょう。
お供えの胡蝶蘭のラッピングマナー
お供えの胡蝶蘭は、落ち着いた色合いのラッピングを選びます。
ラッピングの素材は、不織布や和紙が一般的です。光を反射しないマットな質感が、仏事の場にふさわしいとされています。
色は紫・グレー・淡いブルーなど控えめな色を選びましょう。
法事、一般的なお供え時のリボンは柴、ブルーが一般的で、白リボンは葬儀、枕花等お悔やみ時に使用されます。
お供え胡蝶蘭を送るタイミング
お供えの胡蝶蘭は、届け先によって適したタイミングが変わります。
自宅へ送る場合は、突然送るのではなく「お花を送らせていただいてもよいか」と一言確認してから手配すると安心です。
| 届け先 | 送るタイミング | 注意点 |
|---|---|---|
| 自宅 | 送り先様の在宅日時を確認し、受け取りやすい日時 | 事前に一言確認してから手配 |
| 法事・法要・命日 | 当日ではなく前日までに届ける | 事前に一言確認してから手配 |
宗教別・お供えのお花のマナー
お供えのお花のマナーは、宗教や宗派によって異なります。
本章では、仏教・神道・キリスト教それぞれのマナーを紹介します。
- 仏教は宗派によって考え方が異なる
- 神道・キリスト教は仏教用語を使わない
神道・キリスト教は仏教用語を使わない
神道やキリスト教では、仏教用語を使わないのが基本です。
そのため神道では、立て札の表書きに「御霊前」「御仏前」といった仏教用語は使わず、「御神前「御供」を使います。
キリスト教では「御花」「献花」を用います。
【宗教ごとの表書き】
| 宗教 | 表書きの例 |
|---|---|
| 仏教 | 御供・供 |
| 神道 | 御神前・御供 |
| キリスト教 | 御花・献花 |
相手の宗教がわからない場合は、事前に確認するか「御供」の表記を選ぶと失礼になりにくいです。
質問Q 造花を送っても問題ありませんか?
A. 近年は、造花やプリザーブドフラワーをお供えすることも増えていますがギフトとして造花を送るのはNGです.
まとめ:お供えに胡蝶蘭を送るのはメジャーになりつつある
胡蝶蘭は、法事・日常のお供えまたはお悔やみに贈っても問題ありません。
胡蝶蘭は花持ちが良く手入れの手間が少ないため、送り先様の負担になりにくい花です。
色は、四十九日までが白、それ以降は淡い色も選べるようになります。
本数は3本立てを基本に、置き場所や相手との関係性に応じてサイズを選びましょう。
立て札やラッピングも、仏事にふさわしいマナーを押さえておくと安心です。
マナーを押さえたうえで、故人を偲ぶ気持ちを込めて胡蝶蘭を選んでみましょう。
日高洋らん園がおすすめする仏事向け胡蝶蘭5選
大輪白3本立て・42輪以上|28,600円
お取引先様や、大きな法要の場に、故人やご遺族に心からの感謝を込めて。(ラッピング・リボンはブルー系を選んでください)

税込28,600円










コメントを書く
このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。